イスラエル: レバノンとの国境を接する北部地域の渡航リスクレーティングが「高い」に引き上げられた。
概要
最終更新日: 2024年8月16日 15:45:42 (グリニッジ標準時間 (GMT) )
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2023年10月7日、ハマスとイスラエルの紛争がエスカレートし、ヒズブッラーとイスラエル国防軍との間で敵対行為が相次いだ。それ以来、レバノンとの国境から半径1.2マイル（2km）以内のエリアから5万人以上の市民が避難している。一方、イスラエル国防軍は、国境から3マイル（5km）以内を軍事封鎖地域と宣言している。ヒズボラはイスラエル北部に向けて何千発ものロケット、ミサイル、無人機を発射しており、その頻度はガザの情勢によってしばしば変動している。 ヒズボラは、このような攻撃のほとんどはイスラエル国防軍の要員や施設を標的にしていると主張しているが、民間人に死者を伴う事件も発生している。7月27日には、イスラエル占領下のゴラン高原マジュダル・シャムス地域のサッカー場にロケット弾が命中し、少なくとも12人が死亡、29人が負傷した。アイアンドーム防空システムなどイスラエルの防空システムは強固ではあるが、万全ではない。例えば、8月6日には、ナハリヤ近郊で爆発物を搭載したドローンにアイアンドーム迎撃ミサイルが命中しなかった。 この滞在エリアでの活動の危険性をさらに強めているのは、ロケット弾が発射された場合に民間人が安全なシェルターに入ることができる時間が限られていることだ。イスラエル当局は公式ガイダンスで、国境地帯にいる人はサイレンを聞いたら直ちにシェルターに入るべきだと述べている。 ロケット砲だけでなく、ヒズボラとイスラエルが全面紛争を起こす危険性もある。このような事態が発生した場合、イスラエルはレバノンで地上攻撃を行うとの報道がある。これに先立ち、治安部隊、車両、国境沿いのインフラが大規模に増強されるだろう。このような展開になれば、ヒズボラの標的が増え、民間人の入域が禁止される可能性が高い。 ヒズボラは、イスラエルがレバノン南部で軍事作戦を開始すれば大きな報復をすると脅しており、その戦闘員は国境沿いで厳戒態勢を維持している。イスラエル国防軍はそれにもかかわらず、レバノン南部のヒズボラ・メンバーやインフラを繰り返し標的にしてきたが、最近になって、ヒズボラの精鋭部隊ラドワンが引き続き侵入のリスクをもたらしていると主張した。 一方、イスラエルの他の地域は中程度のリスクにとどまっている。ガザ周辺の国境地帯はイスラエル国防軍によって厳重に軍事化され、治安上のリスクも高いため、リスクレーティングは上げていない。また、この地域から発射されるロケット弾は、ほとんど無視できるものである 。
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